「夏の光満ちて」-辻邦生-

なんてことを前回書きつつ、結局パリ滞在記に逃げちゃったりしてますが‥‥

3月になってもちょっと雪が降ったりして、春になる気配がなかなか訪れなかったけれど、さすがに春分の日ともなると暖かくて、ベランダでたばこをすっていると、多磨霊園にはお墓参りの人でにぎわっているのが見えたりします。加えて添えられた花のせいで、お墓全体が、なんとなく緑だったり黄色だったりといつもの灰色の風景とは違う気がしてしまうのは、春がやってきてちょっとだけ、気分が浮き立っているせいかもしれません。ただそのせいで駅に向かうバスがかなり遅れたり、小金井街道が車で渋滞になったりして、ちょっと不便。お彼岸の時期は毎回こうなのだろうか?

そんなわけで、天気もいいことだし、連休だし、週末は吉祥寺に出てみたり、国立に行ってみたり、しました。前にも書いた国立でやっているニチニチ日曜市には、できるだけ毎月行って、そのあと少しずつ国立を散歩できれば、と思ってます。
今回は、TAIYODOの人に教えてもらった匙屋やレット・エム・インまで線路沿いの住宅街を歩きつつ、昔一回だけ行ったことのある国立本店をのぞいたりしました。
匙屋は、もともとは国立でアトリエを構えていたオーナーの夫婦が開いたお店で、自身が作っている木の匙やお玉、しゃもじ、また漆や陶器、ガラスなどの食器などがギャラリーのように置かれているお店。古い商店だった建物を改築したと思われる落ち着いた店内に、広くとられた入り口から日の光が差し込んでよい雰囲気でした。
レット・エム・インは、日本の古い家屋などで使われていた家具などが売られている古道具や中古の家具屋さん。かなりセンスのよいものばかりなので、うちで使うのはちょっともったいないかも、なんて思いながら、見ていました。いや、お店の人には悪いですが、見ているだけでも楽しいんですけどね。

このほかにも、フジカワエハガキや黄色い鳥器店といったお店を教えてもらったのですが、0歳児をベビーカーで押しながらだと、ちょっと遠いかも、と思って次の機会にとっておくことに。あまり無理せずに少しずつね‥‥という感じで。