前に読んだ「屋上がえり」のようにテーマがきちんと決まっていないので、ときどきこれは実はフィクションなのではないかと思うときがあるのだが、実際はどうなのだろう。よくわからない。でも気分的には、実は半分くらいフィクションだったらなぁ、とも思う。
前回、ヴィブラフォンのCDを紹介してから気がついたら1カ月経ってしまってました。「9月によく聴いたヴィブラフォンのCD8枚」なのに、もう11月‥‥。でも毎回、前半だけ書いて放置、というのもなんなので、今回は後編も書きます。いや、もう一回ぐらい続けちゃおうかなぁ~ということで、「深まる秋とヴィブラフォン」と題して、“中編”にします。後半は来月かな~
■「Jungle Fantasy!」-Bobby Montez-
オリジナルはかなり高い値段がついているらしいクラブ・ジャズのクラシック、とのこと。でもわたしは、こんなジャズがかかっているような、クラブに行かないのでわかりません。もう少し早く、夏の初め頃に聴いていたらアフロキューバンにはまったかもしれない。解説に書いてあるけれど、ジャケットも含めてどこかエキゾチックな雰囲気もあります。
■「Easy Living」-Joe Roland-
ジョー・ローランドは、ジョージ・シアリング・クインテット出身のヴィブラフォン奏者。このアルバムもかなりジョージ・シアリングに近いかなり端正なイージー・リスニング・ジャズ。前半で紹介したエミル・リチャードもジョージ・シアリングのバンドにいた人だし、一度、その辺をきちんと調べたいですね。
■「Sam Francisco」-Bobby Hutcherson-
フュージョン前夜という趣のサウンド。全体的にスローなテンポ、かつ重いリズムの曲が多く、1960年代後半から1970年代初めのサスペンス映画のサントラ、と言われても納得してしまいそう。
■「Got The Feelin’」-The Dave Pike Set-
デイブ・パイクにはずれなし!ジェームス・ブラウンの「Got The Feelin’」、クラッシックIVの「Spooky」、「You Know the Way to San Jose」などの曲をカバー。オルガンの入った編成もよいのだが、リズムがちょっとチープなのでどことなくB級っぽいです。