「年始名刺」「初湯初床」「神田ばやし」「酉の市」「江戸まえ言葉」「筆の話」「深川めし」「鍋焼きうどん」「うり声」「豆腐」「どじょう汁」「あんころ」「そばやの看板」・・・・など、昔の下町の風物や習慣、言葉、人々などについて、語ったもので、一つ一つ1ページから2ページくらいでまとめられている。
こういう本は、電車の中でとかで一気に読むのではなく、手元にいつも置いておいて気が向いたときに少しずつ、進んだり戻ったりしながら、あるいは適当に開いたページを読むという感じで接したいと思う。なかなかそういうわけにもいかず、いつものように通勤電車にもまれながら、読み切ってしまいました。来年の今頃の季節になったらまた読み返してみたい。
「東京味覚地図」、「下町今昔」と東京に関連する本を続けて読んだついでに、これから年末から年始にかけて、大正から戦前・戦後の東京についての随筆や小説を何冊か読んでみようと思ってます。ほんとは大正から戦前・戦後の横浜を舞台とした随筆や小説を読んでみたいのけれど、どんな本があるのか、しらん。
横浜にゆかりのある作家といえば、獅子文六、大佛次郎、吉川英治、谷崎潤一郎、北林透馬らが思い浮かぶのだが・・・・。北林透馬は、10年くらい前からずっと気になっている作家なのだけれど、未だに手に入れることができてません。amazonで検索したら「花ひらく亜細亜 『帝国』戦争と文学」だけしか出てこないし、しかも22050円という・・・・。「波斯(ペルシャ)猫」「街の国際娘」「レスビアンの娼婦」といった作品があるらしいですけどね。