いままで「美味放浪記」や「檀流クッキング」といった料理に関する本以外、檀一雄の本を読んだことはなかったのだけれど、古本屋の100円均一の棚に積み重ねられたなかから、なにげなく取り出してみて最初ページをめくってみたら、次のような文章が目に入ってしまい、読んでみる気に。
「尾崎一雄さんに『なめぐじ横町』という作品がある。この小説は主として、尾崎さんと私が、不思議な同居生活(?)をしていた時期を中心に書かれたもので、忘れていたことで思い出したところもあり、どうにも記憶にかえって来ないようなところもあった。」
この後、何十年ぶりかに曽我にある尾崎一雄の家を訪ね、電車の中でちょうど乗り合わせた尾崎一雄の娘さんと話をする。家に着くと入り口まで迎えに来た尾崎一雄に20歳になった彼女のことを、「僕の恋人と言ってもいいくらいの歳になった」なんてことを言って苦笑される。そのやりとりがなんとなく檀一雄らしく、尾崎一雄らしくていい。
しかし話の内容は、戦前、檀一雄が大学の頃、学校にも行かず友人たちと長屋で共同生活をしていたり、軍隊から出て満州に渡ったりと、まだ作家として作品を書き始める前の時代のことが中心。酒まみれ、行き当たりばったりの生活が、どこか当時の世相と歩調を合わせているような、浮いているような、不安定な雰囲気を醸し出している。
週末、出張みづゑ教室の「キラキラスノードーム」に参加して実際にスノードームを作ってみました。スノードームを集め始めて5年くらい経つけれど、実際に作るのははじめて。というか、自分でスノードームを作ることなんてこれまで考えたこともない。
2時間という短い時間ということもあって、ガラスの瓶を使った簡単なものなのだけれど、久しぶりに粘土をこねたりすると、できはともかくとしてなんだか楽しい。久しぶり、というか小学生以来になるんじゃないだろうか?そもそも私は絵とか粘土とか大の苦手で、これからの人生もう二度と絵なんて描かないと決めているほどなのだ。実際、「ガキの使い~」を見てて浜ちゃんの絵を笑えないしくらいだし・・・・。そういうわけなので、できあがったものは小学生が作ったようなものなのだけれど、まぁ自分で作ったものなのでちょっとだけ愛着がわいたりするし、身の丈を考えればこれ以上は望むまい、という感じですかね。