「ku:nel」(Vol.15/2005.9.1)

初めてカリプソを聴こうと思ったのは、いつのことだったのだろうか。結婚前に長崎に行ったときに、マイティ・スパロウのレコードを買った記憶があるので、仮にその前の年の夏としても1999年なので、もう6年も経っている。なのに、いまだに数えるほどしか集まっていないのは、単に中古屋にあまり置いていないから、という理由に過ぎないのだけれど、あまりにもいつまで経っても進まないので、今年はコンピレーションCDを買ってしまおうかと思っている。幸い、ここ2、3年、静かなカリプソブームが起きているらしく、カリプソのコンピCDが再発されているようだし・・・・。というわけで、まずは「Calypso Awakening」と「Trojan Calypso Box Set」を購入。ラテン音楽にもかかわらず、押しつけがましくないので、それほど暑苦しくなくて、適度にハッピーなリズムと素朴な流れるようなメロディが心地よいのと、なんとなく朝昼晩、いつ聴いてもその場になじむような気がするところがいい。もちろん社会問題を取り上げているという歌詞については、まったくわかりませんけどね。
とは言っても、実を言えば「Trojan Calypso Box Set」は3枚組だし、各ミュージシャンによってサウンドが大きく変わるということもないので、この4枚と元々持っていた何枚かのCDを繰り返し聴いていれば、それだけでカリプソはもうお腹いっぱいかも、という気分になってしまったりする。夏は始まったばかりなんですけどねぇ。

カリプソついでに、スティールパンレコードの話。こちらも(当たり前といえば当たり前ですが)基本的にどのレコードを聴いても同じようなサウンドだったりするんですが、見かけるとつい買ってしまうアイテムの一つ。最近手に入れたのはPAN AM JET NORTH STARS STEELBANDの「FORM TRINIDAD」というレコードで、これは内容はともかく、ジャケットがいい。
表側はスティールパンの形にくりぬいてあって、内側の女の人の写真が見えるようになっているダブルジャケットの(といってもその女の人が特別きれいだとか、水着姿というわけではない)、裏はホテルの庭と思われる広い庭にPanamのロゴマークが入った空色のスティールパンを演奏しているメンバーが並んでいるというもの。写真を載せられないのがもどかしい。