「Stamp stamp stamp Europe」-塚本太朗-

切手収集というのは、子どもの頃誰もが一度は夢中になるものなのでしょうか。私は集めたことのがないので分かりません。子どもの頃、集めていたものといえば、キーホルダーと切符くらいかな。キーホルダーは遠足や旅行に行ったときに必ず買ってましたね。特になにかに付ける、といったことをしていなかったので、ただ厚紙の箱に入れっぱなしで、たまってくると金属なのでその箱が重くなってしまって、持ち上げたら底が抜けたのを覚えてます。
切符の方は、もともと父親が子どもの頃、駅員さんと親しくなって、貨物列車とかに乗せてもらったりしたときにもらったものがたくさんあったので・・・・。でも単に電車に乗るたびに改札を出るときに駅員に言ってもらったり、そのまますり抜けてしまったり、という感じなので、たいしたものはない。というか、二宮発(もしくは大磯発)のものしかない。なんでかというと、私が小学生の頃は、まだ二宮駅には自動発券機というものがなくて、隣の駅に行くときも窓口で切符を買っていて、その切符がまだ厚紙だったのです。集めるのなら厚紙の切符じゃないと感じが出ないし、そもそも自動発券機の切符って一年くらい経つと文字が消えてしまうので、集める意味がない。なので、いつだったか忘れたけれど、駅が改装されて、自動発券機になった時に切符を集めるのはやめてしまいました。といっても鉄道自体にはまったく興味もなく、近くに住んでいた従兄弟たちはNゲージとか買ったり、ブルートレインの写真を撮りに行ったりしていたけれど、私は一緒にそれで遊んだことも、行ったことも、ない。今、思うとなんで切符だったのかわからん。

さて、話を戻すと、この本は、デザインの良さやかわいさで選んだヨーロッパの切手を集めたもの。もちろん、古い切手や記念切手のように一時期しか手に入らないものもあるけれど、基本的にはものすごく手に入りにくいものが載っているのではなく、ちょっと前1990年代後半に発行されたものや、今でも普通に使われているものなどが多く載っているのがうれしい。これを見て切手を集めてみよう、なんて思う人がきっと多いはず。もしくはこれまで海外旅行に行ったときに、郵便局に行くなんて思ったこともなかったけれど、次に行ったときは郵便局をのぞいてみよう、と思うはず。ちょっと前にパルコのデルフォニックスで同じような切手の展覧会(?)もやっていたし、今、切手が流行っているののだろうか?
と、書いていて思い出したのだけれど、、一昨年の12月にロンドンの骨董市に行ったときに、乗り物や建物、動物・・・・など、絵柄にあわせたテーマで何枚か束になっている切手が売られていて、カヌー犬ブックスのプレゼント用に買いましたね。ロンドンのおみやげプレゼント企画って結局やらなかった気がするし、あれって今はどこに?