「池波正太郎の世界」-太陽編集部 編-

昼過ぎから自転車で西荻へ。まずは5月の終わりからサパナでやっている北尾堂BOOK CAFE。今年で3回目、一回目はは夏真っ盛りの頃から秋の初めまでだったが、年々時期が早くなってきて今年は5月31日から6月29日まで。ここで本を片手にコーヒーを飲みながらトロさんの話を盗み聞きしたりする。出ている本がちょっと片寄っているで見るだけ(すみません)。細野晴臣の本がいくつかあって欲しかったけれど高かったので(どれも5000円くらい)断念。

そのまま音羽館→ハートランドと立ち寄り、ニューバリーカフェでお茶し、がちまいやでクッキーを買い、夢幻書房でこの本を買った。前からいつか買おうと思っていたけれど、太陽での特集や自身の著作とかなりかぶっていたので古本で出るまでまっていた。この本を読んで、またいろいろなところに行ったり、作ったりしてみようかな。

ほんとはもうちょっと行きたいところもあったけれど、雨が本格的になりそうだったので帰宅。それにしてもじめじめした一日でした。(今年はじめての真夏日。でも曇りのち雨ですよ)

・北欧で買った本4/ムーミンの本

北欧に行ったら1冊はムーミンの本を買わなくちゃね、ということで、前にパルコブックセンターで見たときから欲しかったものをヘルシンキにあるアルヴァー・アールトが設計を手がけたという大きな本屋で購入。

ここは2階にカフェもあってもちろん私も昼食を食べました。ここの店員に限らずフィンランドの人(特に女性)は、英語も分からない私たちのような東洋人にやさしい!

さてムーミンの本はいくつもあったけれどアニメの絵をそのまま使っている本はやはり大人の私にはちょっとつらい。原画の北欧の寒い、暗い感じが出ているもののほうにひかれてしまいます。そういった意味でこの本の絵はその2つの中間といったタッチといえるかな。

・北欧で買った本3/「Din Egen Songdog」

こちらはコペンハーゲンの子供向けの本専門店で購入。小さなきれいなお店で、若い女の人でやっているらしい(単なる想像)。本を見ていたらいろいろ話しかけてきたり、コーヒーをいれてくれたりしてくれた。

表紙に150曲収録とあるように童謡の歌本なのですが、なんの曲なのかさっぱりわかりません。それよりも楽譜に添えられた(多分曲の内容にあわせているのだと思う)布の切り絵がかわいい。ちなみにここに掲載されている曲を集めたCDやカセットテープの出ています。ギターとウクレレのコード表付き。

・北欧で買った本1/「Pussi」-Peyo-

「スマーフ」のシリーズでお馴染み(?)のPeyoのコミック。「スマーフ」に出てくる猫に似た猫とその飼い主の男の子が主人公で、ショートコントが収録されている。1ページに1~2つくらいの短さで4コマではないけれどそれに近い形式。もちろん文章を読めないけれど、絵を見ているだけで充分内容がわかります。

ただオチとしてはかなり単純なもので、所詮、猫と子供の他愛のないやりとりという感じです(大人もでてくるが)。でも絵が可愛いので、そんな他愛のなさも許せます。というか絵と話があっていると思う。

・旅行に持っていった本

6月の第一週目に会社を休んでデンマーク、スウェーデン、フィンランドに行ってきました。3カ国回ったので飛行機や船、電車の中などでたくさん本が読めると思ってゆっくり読めてしまも何回読んでもいいような本を、と思っていたのですが、結局これというものが思い浮かばなかったのと探す暇がなかったということで吉田健一の本を3冊持って行きました。実際は長い移動中は爆睡してしまい、2冊しか読めず、でしたが‥‥

「新編 酒にに呑まれた頭」は、タイトルどおり酒に関する随筆をまとめたもの。2冊目の本と言うことだが、文体は吉田健一らしさがあまりなく読みやすい。内容はいつものとおり。
「怪奇な話」はフィクション。幽霊や魔法使い、お化けなどの現実離れした話の中に、随筆のような語りが交じっていて不思議な雰囲気を醸し出している。最後の「舌鼓ところどころ」は、長崎や大阪、金沢といった地方の美味しいものを紹介した文章と「胃の話」、「駅弁の旨さに就て」など食べ物全般についての文章が収録されています。

「青山二郎全文集(上)」-青山二郎-

吉田健一を諦めて今読んでいるのはこの本。前から講談社から出ている「鎌倉文士骨董奇譚」は読んでみたいと思っていたのですが、きっかけがなくそのままになっていました。でもいつのまにかこんな全文集が出ているなんて。

もちろんわたしは骨董とか美術などの知識はないし、青山二郎の師匠と言われても白州正子にもあまり興味がないので、実際のところ理解できない部分が多いし、文章自体もこれはほめているのか、けなしているのか、よく分からなかったりするところもあります。

でも何年かおきに読見返したら新たな発見がありそうなので、無理をせずに大切に読んでいきたいですね。ついでに白州正子も読んでみようかな。(白州正子が吉田健一について書いた文章を読んでみたい。)

「ヨオロツパの世紀末」-吉田健一-

一応ここは「本に関する忘備録」というテーマで、買った本や読んだ本について日記風に書いていければいいな、と思ってます。

吉田健一は最近一番お気に入りの作家。旅行用にネットで3册まとめて文庫本を買ったつもりだっだのけれど、ちゃんと見て買わなかったせいで一冊だけ単行本が届いてしまいました。これは、雑誌「ユリイカ」に1969年7月から1970年6月のあいだ、連載されたものをまとめたもので1970年に刊行された本です。
もともと読みやすいとは言えない吉田健一の文章に加えて、文語体&旧仮名遣いが使われていたりして、電車の中で読んでいても全然内容が頭に入ってこなくて、ちょっと迷いましたが読むのを断念。昔は買った本はなんとしてでも、ちゃんと理解できなくてもとりあえず最後まで読んでいましたが、ここ何年かそういうこともなくなってしまい、「読み通せないのは私にとって読む必要のないもの」と勝手に決め込んであきらめてしまうようになってます。

でもこの本は岩波文庫で出ている(た?)らしいので、そちらの方を読むことにしたい。文庫なら旧仮名遣いが直されているしね。こういう本を普通に読めるようになりたいともちょっと思いますが・・・・。なんて初めからこんなことでいいのでしょうか?