■近藤恵介の個展を見た時にNADiff Galleryで購入した写真集。「ku:nel」などの雑誌で撮影してきた「料理写真」が収録されており、お店のの片隅でも「長野陽一の美味しいポートレイト」というタイトルで、写真の展示もしてありました。「ku:nel」の料理写真は前々からいいなとは思っていたけれど、雑誌自体もう何年も買ってなかったし、長野陽一も「シマノホホエミ」でのポートレイトの印象が強かったので少し意外。この本も「12ヶ月のための絵画」と同じ形式の小冊子なのでちょっと物足りないけれど、雑誌に掲載された料理の写真集がちゃんと刊行されるとも思えず買ってしまい、同じように夜寝る前に、さらっとページをめくって写真を眺めてたり、石田千のエッセイを読んだりしてます。夜遅く会社から帰ってきて、しかもちゃんとごはんも食べてなくて、微妙にお腹がすいているときなどかなりあぶないんですけどね。
■写真展と言えば、新しい写真集「FRANCE」は出たせいか10月11月とマイケル・ケンナの写真展が続き、ちょうどタイミングよく見に行けました。世界各国の風景をモノクロで切り取った作品は、その構図や現像のコントラストも含めて完璧だと思う。そして隙がないのに息苦しさを感じない。ある意味モノクロ写真の完成形なのではないだろうか。そしてマイケル・ケンナは、シャッターを押す段階でどこまで写真のあの世界が見えてるのかが気になります。撮ったあと現像の段階で完成形に近づけていくのだろうか?あの世界を作るにはシャッターを押す段階でかなり具体的な形で完成形が見えてないと現像の作業だけでは作れないのではないかとも思うしね。
でも完璧だからと言ってマイケル・ケンナが1番好きな写真家か?と言われるとそうではないというところが人の不思議さなのですよ。(音楽とかでもそうですよね)
■このところ六本木のギャラリー気になる写真展が多い。開催が明日までということで、急きょ昼休みを利用して、ミッドタウンのFUJIFILM SQUAREでやっていた蜷川実花の写真展も見てきました。こちらは美意識としてはある意味同じ方向なのかもしれませんが、作品は対極ですね。ピンクや青などの原色が強調された人工的な世界(マイケル・ケンナの写真も風景だけれど、モノクロの人工的な感じがします)で、思っていたよりも作品のサイズが大きく、また展示されている写真の数も多く、なんだかめまいがするようでした。
しかし、撮影可といえ、写真の横に立って記念撮影をしている人が多いのにびっくり。しかも女の子だけでなく、普通のおじさんも記念撮影していたりして、なんだか不思議でした。
■11月29日、30日に行われた第6回東京蚤の市に参加しました。土曜日は雨が降ってしまいましたが、日曜日は晴れて、たくさんの人で大盛況でした。カヌー犬ブックスのブースにもたくさんの人に寄っていただきありがとうございました!毎回いろいろ考えて本を選んだり、少しずつブースのレイアウトを変えたり、本棚を増やしたりしているのですが、なかなか思うようにはいきませんね。いろいろ難しいです。
しかしなんだか回を追うごとに、会場を見てまわれなくなってしまい、お客さんとして楽しむ時間が少なくなってしまっているような気がします。まぁそれはそれでいいことなのかもしれませんが、少しさみしい。ほんとは土曜日にちょっと買い物をして、車で持ち帰りたいんですけどね。(日曜は本を持ち帰る必要があるので‥‥)今回はWATER WATER CAMELのライブを楽しみにしていたのですが、いつの間にか終わってました。注目のカジヒデキは最初のほうちょこっと見れました。カジヒデキのライブを見るのは、ソロでは初めてかな。もう10何年もカジくんのアルバムとか聞いてないので、「いきなりエレクトロニカになってたりしても驚かない」なんて一緒に見た友だちと話していたのですが、昔と同じく短パンで登場し、今でもスウェーデンでレコーディングしてるなんて話を聞いて逆にびっくりしましたよ。