「写真論」-スーザン・ソンタグ-

■一昨年くらいに写真についての本をまとめて読もうと思っていた時に、読み返そうと思ったら手元からなくなっててそのままになっていた本。前に読んだのは20代の前半なので、再読するのは20年以上ぶり。今も読んでいて作品が思い浮かばない写真家とか出てくるし、当時は多分なんにも分かってなかったんだろうなぁと思う。
そういう意味もあってわかるところはすごくおもしろいんだけど、イメージが浮かばないところはつい読み飛ばしてしまったりしてしまう。ずっと思っていることだけれど、きちんと写真の通史を勉強したい。で、また10年後ぐらいに読み返したい。
しかし今でさえ、デジカメが主流になって写真の意味がかなり変わってしまったのに、10年後に読んだら、全然違う印象を受けるのかも、などと思う。

■この間、橋本徹の本を読んだ影響で、なんとなくゴールデンウィークが終わったころからブラジル音楽ばかり聴いてる。5月なのに真夏のような気温で、でも朝晩は涼しくて、ブラジル音楽を聴くにはいい時期。来週からはブラジルでワールドカップも始まるようなので、いろいろ盛り上がりそう。いや、ワールドカップ、多分、まったく見ないうちに終わると思うが‥‥
ということはおいておいて、自分の中でブラジル音楽のブームは何年かおきに訪れているけれど、毎回、中途半端に終わってしまっているので、今回はある程度聴きこみたい。さて、どうなることやら。

-■【今日の一枚】「E DEIXA O RELOGIO ANDER!」-OSMAR MILITO-
オズマール・ミリートは1960年にはボサリオに在籍していたピアニスト/編曲家。1960年代後半から2年にわたるセルジオ・メンデスらとのアメリカツアー、メキシコ滞在を経て、ブラジルに帰国し録音されたという1971年の1STアルバム。
解説ではブラジルを離れたことで音楽性の幅が広がったなどと書かれていましたが、「MERCY MERCY MERCY」や「CANTALOUP ISLAND」のファンキーなカバーや、コーラスが楽しい「RITA JEEP」、跳ねるリズムの上で映画音楽、イージーリスニング風の滑らかなホーンが印象的な「Garra」などバラエティに富んだ内容になってます。どちらかというとポップスに近い作品ですが、ブラジルテイストのサウンドとうまく絡み合っていて、ばらばらとした感じはなく、違和感なく通して聴けるのがいい。インスト、コーラスのみの曲、歌もののバランスいいしアレンジャーのレコードの見本みたいな作品。

-■眼鏡を買い替えたら何人かの人に昭和の人みたいと言われてしまった。まぁ昭和の人なんですけどね(いや、そういう意味ではない、と思う)。視力がかなり悪いので、かけた感じがあんまりわからないまま買うので、冒険と言えば冒険。昔はそれに3万とかかけてたんだもんなぁ。
それにしてもそろそろ遠近両用とか近くを見るための眼鏡を別に買うとか、そういう年齢になってきました。むむ。実際、満員電車で本とかスマートフォンとか見てると目から近すぎて見にくいのよ。あ~あ

■「ブラジル音楽を聴くにはいい時期」なんて書いて放置していたら、梅雨に入ってしまいました。わたしの中では10日が梅雨入りってイメージなので、ちょっと早い気分なのだけれど実際はどうなのかな。と、そんな梅雨入りのイメージの6月10日でカヌー犬ブックスも11周年。12年目に入りました。皆さまありがとうございます&12年目もよろしくお願いいたします。
なんかただ続けているだけで、やりたいことはいろいろありつつもなかなかできてない状態が続いているので、もう少しいろいろがんばらなくては、と気を引き締めてます。