「古い名刺」-安藤鶴夫-

◆今年の12月のBGMは‥‥
安藤鶴夫の本を読むたびに、久保田万太郎を一つの始点として、安藤鶴夫、川口松太郎、戸板康二、丸岡明といった人を通じて、歌舞伎や能、演劇、落語‥‥などをきちんと勉強したいと思うのだけれど、どこをきっかけとして探っていけばいいのかぜんぜんわかりません。当然、映像とか録音とかが残っているわけもないですし、そもそも舞台芸術なんて、その時代にその場所で見ることに意義があるわけで、じゃ、今の歌舞伎や能、落語に興味があるかというと、そうでもなかったりするんですよね。いやいや、逆にどうなったら興味が持てるのか?という開き直りも微妙にあったりして、結局のところ保留のまま、という感じです。
まずは、きっかけとして年末年始くらい落語とか聞きに行くってのがいいのかもしれません‥‥。

さて、そんなわけで明日からもう12月。昔からクリスマスアルバムを買うタイミングがどうもつかめなくて、買おうと思っていたものでも、たいていの場合買いのがしてしまって、今まででも数枚しかクリスマスアルバムというものを買ったことがない。定番のフィル・スペクターやビーチボーイズのものでもなかったりします。
その代わりこの時期になると、昔はフォー・フレッシュメンとかハイローズ、ブルースターズ、パイドパイパーズといったコーラスグループやシンガーズもののイージーリスニングを聴いてましたね。最近だと、ネルソン・リドルやニールヘフティ、レイモンド・スコット、クロード・ソーンヒル楽団など、いま聴くとイージーリスニングに近いようなビッグバンドやオーケストラをよく聴きます。なんか古きよきアメリカ的な雰囲気がクリスマスに合ってると思うし、かといってクリスマスまで早い時期でも過ぎてしまっても違和感なく聴けますしね。
こういう音楽を聴きながら、部屋の中の温度をちょっと暖かめにしてココアとか飲んで、クリスマスっぽいDVDとか見たいですけど、いろんな意味でそんな余裕はないんでしょうねぇ。

ちなみに、今年は例年とはちょっと趣向を変えて、ポール・スミスとかジョージシアリング、ピート・ジョリー、ヴィンス・ガラルディ‥‥といったピアニストのソフトサウンディングなジャズピアノを聴いてみようかなと思ってるところ。結果的にどんなCDを買うかわかりませんが、12月はそんなCDを少しずつ紹介していきます~