「しろい虹」-石田千-

最近は、特に石田千のファンというわけではなくなってしまったけれど、古本屋で本を見かけるとなんとなく買ってしまう。好きだったのは「月と菓子パン」「踏切趣味」「屋上がえり」の3冊ですね。基本的に描かれている世界観はずっと変わらないので、テーマにそったものでまとめられた作品集のほうがおもしろい気がします。この「しろい虹」は、一応“色”がテーマになっているようなのですが、それだとちょっと曖昧なような‥‥。

まだ読んでいない「踏切趣味」に続いて“踏切”をテーマにした「踏切みやげ」と“登山”をテーマにした「山のぼりおり」、どこの町にもあるような普通のお店を訪ねた「店じまい」など、最近のエッセイ集はテーマにそったものが多いのもそういう理由なのかもしれない。あくまでも勝手に推測ですが‥‥。
あと、石田千の文章はひらがなが多いのでちょっと読みにくいんだよなぁ~ひらがなの効果を狙っているというのは分かるんですけどね。これも個人的な気持ち。昔の本を読んで旧漢字ばかりだと、読めない漢字ばかりでなかなか読み進められないって言ってますしね。