小沼丹の作品は、何年か前に出た全集を持っているのですが、本が大きくて持ち歩けないので、老後の楽しみとして取っておいている。でもそれはそれとして、文庫本が出るのはうれしい。
この「村のエトランジェ」は、のちの“大寺さんモノ”などのように身辺のできごともとにした作品ではなく、完全なフィクション。現実離れというほど離れていないけれど、どこか世間から浮いているような人たちのできごとが、ユーモアのある描写で描かれていのだけれど、その裏に影みたいなものが張り付いているのがアクセントとなっていてよかった。最近読んでいないけれど、永井龍男の短編にどこか雰囲気が似ているような気がするのは、単に自分の好きな作家を何かの共通点で括りたいという気持ちがあるから、かもしれません、
2月に入ってから天気が悪かったり、寒かったりして、週末もどこかに出かけるということがほとんどなかったのですが、今日は、ちょっと寒かったけれど、ともかく、天気はまぁよかったので、久しぶりに国立のニチニチ日曜市に行って来ました。
ニチニチ日曜市は、毎月第3日曜日、11時から15時半に、国立にあるニチニチというお店でやっている日曜市で、それほど広くはない店内に、エバジャム(ジャム)、ダン ラ ナチュール(マフィン)、タイヨウドウ(クラッカー)、ひなたパン(食パン)、ゆるひ(シフォンケーキ)、クエブー(パウンドケーキ)、泡山(古本)、クマガイノゾミ(陶器)、トサカンムリフーズ(カレーパン)といったお店が出店しています。この雑記を見ると、前回行ったのが2007年の8月みたいなので約2年半ぶり。けっこう続いているんだなぁと思って調べてみたら、去年の5月で4周年ということでした。すごい‥‥。
このニチニチ日曜市がきっかけとなったのかどうかは知りませんけど、吉祥寺のQUEEN’s HOTELの「お早よう市」や阿佐ヶ谷のオトノハの「オトノハ朝市」など、いろいろなところで朝市が開かれるようになって、朝は無理なので「夕市」をどこかでやりたいなぁ、なんて一時期、思ったりしてましたね。今となってはイベントなんてとうてい無理ですけれど‥‥(自分ではできないという意味で、誘われれば出張・出店しますので、よろしくお願いしますー)。
今日は、子どもの昼ご飯の時間などの関係であまり長居できなくて、マフィンとクラッカーを買って、家に帰ってきて食べるという感じでしたが、今の家からなら国立はそれほど遠くないので、また来月も行こうと思ってます。