「料理のお手本」-辻嘉一-

この本を読んでいたのは11月ですね。ちょうど引っ越してから少し経ったくらいの頃で、これから読もうと思っていた本はまだ段ボールに入れっぱなし、仕事も割と忙しくて古本屋にも行けず‥‥というわけで、カヌー犬ブックスの本の山から取り出して読んだんですよね。
なんかカヌー犬ブックスを始めたばかりの頃は、もともと自分が読んだ本をサイトにあげてたり、新しい本でも更新する本の量も少なかったので、自分で読んでからサイトにアップしていたものですが、最近はなかなか難しいです。逆に読んじゃうと売るのがもったいなくなって、自分の本にしてしまったりしちゃいますしね。ほかの古本屋さんってどうしてるんでしょうかねぇ?

といはいうものの、きちんと読まないにしろ、当然、料理関係の本を見ている機会が多いので、ときどき、定期的に料理でも作って、趣味のひとつにしようかなぁ、なんて気持ちになったりします。“ときどき”というか、なぜか冬になるとそう思う。単に寒くて外に出るのが億劫だからか?わかりませんが。そう思っているだけで、気がつくと春になっていたりします。いや、春になったからって料理ができなくなるわけではないので、なんの理由にもなってないんですけどね。

うちは母親よりも父親のほうが料理がうまくて、週末になると父親がごはんを作っていたけれど、結婚するまで実家にいた父親はどこで料理を憶えたのか、今でも不思議。本とか見て作ってるのを見たことないし‥‥。前に聞いたときは「山で憶えた」って行っていたけど、山で天ぷら作らないでしょ、山で魚を三枚におろさないでしょ、山でクレープ焼かないでしょ‥‥って思うんですけど。
お正月に実家に帰って、昔の写真見てた時も、子供の頃よく座っていた大きな椅子を見て、「またこの椅子作ってみようかと思ってるんだよね」って言ってて、ちょっとびっくりした。確かに今見ると装飾がまったくない感じの椅子だけれど、手づくりだったとは‥‥!
そう考えると、その辺の器用さをわたしはちゃんと受け継いでないですね。残念ながら‥‥。