「きょとん-旅情短篇集」-田中小実昌-

“短篇集”と副題がついているけれど、これはエッセイなのだろうか?フィクションなのだろうか?私小説なのだろうか?‥‥よく分かりません。「そういうことはどうでもいいことじゃないか」なんて声も聞こえてきそう。でも実際には、みんな主人公にコミマサさんを思い浮かべながら読むのだろうな、と思う。そしてそんな風にして、コミマサさんのイメージが人それぞれにどんどん広がっていく。本当のことは分からない。でも「そんなことはどうでもいいじゃないか」と。

“旅情短篇集”というサブタイトルのつなげて、長崎の話でも書こうと思っていたのだけれど、長崎から帰ってきていきなり熱を出してしまい、その熱も下がらないまま、仕事のトラブルで(カヌー犬ブックスではありません)家に帰ってくるのが12時過ぎてしまったり、あげくの果てには、会社に泊まるという羽目になるという、ぐたぐたな一週間を過ごしてました。金曜日の帰りは、1度目は寝てて、2度目は急行に乗ってしまい、2度最寄り駅を通り過ぎましたから‥‥。