井伏鱒二が、「作品」という同人誌に参加していた頃から、機会がある度に発表していた、「知人についてのゴシップ風の短文」を集めたもの。発表された時期も昭和5年から昭和42年まで、掲載誌も「同人」から「早稲田文學」、「文藝春秋」「新潮」「日本経済新聞」「東京新聞」などと幅広い。取り上げられている知人は、太宰治、上林暁、三好達治、有島武郎、河盛好蔵、堀辰雄、小林秀雄、永井龍男・・・・など。
文士の交友録はたくさんあって、作家の性格や日常などが、違う視点から書かれていたり、作風からは想像つかない思いがけないつながりを発見したりして楽しい。特に井伏鱒二が書く交友録は、本人からしてみると「そんなこと覚えてるの?」というようなことのほんの些細なことが取り上げられていたりする。それは交友録に限らず、井伏鱒二の随筆全般に言えることかもしれないけれど・・・・。
今週末は、ASPARAGUS主催するBKTS-5というイベントとハナレグミのフリーライブに行く予定だったのだけれど、今日のハナレグミのほうは、あまり天気が良くなかったので、小金井公園まで自転車で行けず断念。話によるとかなり人が集まったみたいですね。無理しても行けば良かったかな、なんてちょっと思う。
BKTS-5は、the band apart、COMEBACK MY DAUGHTERS、lostage、Sloth Love Chunksが出演。さすがに全部は見れないので、途中から入場して、Sloth Love Chunks、COMEBACK MY DAUGHTERS、ASPARAGUSの3組だけ見た。ASPARAGUSは、PIZZAのバンドと言うことしか知らず、CDもちゃんと聴いたことなかったのだけれど、3ピースなのに音が厚くてメロディもよくて、気に入ってしまった。Sloth Love Chunksは、元ナンバー・ガールの中尾憲太郎が在籍しているバンド。中尾憲太郎のベースが爆発してました。女の子のヴォーカルもいいしね。左利きの女の子を見るとちょっとドキドキしてしまうの私だけか?バンドの入れ替え時には、BEAT CRUSADERSのヒダカトオルとカトウタロウによるツービート・クルセイダーズ(って言っていたような)によるイントロクイズとか弾き語り漫才。自分たちの歌は歌うし、ASPARAGUSのカバーはするし、実は彼らの出演時間が一番長かったのではないだろうか。