話の内容はずれますが、「ku:nel」を読んでいると「東京を離れて田舎で暮らすのもいいかもなぁ」なんて思ってしまう。「贅沢しなければなんとかやっていけるんじゃないかなぁ」なんて無理か。なんも技術も持ってないしね。いや、もうその地元の工場とかお店とかに就職しちゃうんでもいいよ。って雇ってくれないですね。
さて江分利満氏の2作目。1作目よりも江分利満氏の独白、という部分が大きいので、なんだか飲み屋のオヤジの愚痴みたいな気もしてしまう。そういったら山口瞳の作品はみんなそうなってしまうんですけどね。でも私としてはもう少し周りとの関わりや動きがあった方が私は好きだ。そして「オヤジ」と書いてしまったけれど、主人公と私とでは1歳しか歳が違わないんですよね。う~ん。「コマッタもんだ」。何がって言われると困るわけだが。