先週、会社帰りに渋谷に行く用事がったので、ちょっと足をのばして、SHIBUYA PUBLISHING & BOOKSELLERS(SPBS)でやっている「古本の楽しみ方at SPBSギャラリー」に行ってみました。
「古本の楽しみ方at SPBSギャラリー」は、SPBSの現スタッフであり古本屋もやっているJulyBooksさんを中心に、YATAI BOOKSさん、ATRIERさん、スノウショベリングさん、まどそら堂さんが参加している古本市で、カヌー犬ブックスも参加しています。
店内の片隅あるギャラリースペースで行われているのですが、参加店舗ごとに本を分けるのではなく、本のジャンルごとに本が並べられていて、古本市というよりも一つの古本屋をSPBSの片隅でやっているという感じになっていました。本が並べられている場所も、ギャラリーのスペースをうまく利用していて、素敵な空間になっています。
最近はイベントでもわりといろいろなジャンルの本を持って行っているのですが、今回は、たくさんの本を持っていくわけではなかったので、食についての随筆やレシピの本ばかりに絞ってます。もう少しジャンルの幅を広げてもよかったかなという気もしましたが、SPBSのお店にある本もわりと食や暮らしに関する本が多かったので、お店の本を見つつぜひSPBSギャラリーで手に取っていただいていただければと思います。「古本の楽しみ方at SPBSギャラリー」は、今週末1月26日まで、夜11時まで営業していますので、会社帰りに寄ってもゆっくり本を見れると思いますよ。渋谷駅からちょっと歩きますが‥‥。皆さまよろしくお願いします。
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■SHIBUYA PUBLISHING & BOOKSELLERS
営業時間:月~土 11:00‐23:00 / 日 11:00‐22:00
住所:〒150-0047 東京都渋谷区神山町17-3 テラス神山1F
電話:03-5465-0588

ところで、前回、渋谷のパルコにパルコブックセンター/ロゴスや立川のオリオン・パピルスについて書いたけれど、SPBSで本を見ていたら、いろいろとほしい本が見つかって、やっぱり新刊の本屋さんに定期的に行くべきだなと思いました。子どもと行く大きな本屋さんでもいいんですが、大きな本屋さんは(子どもと一緒ということもあるけど)自分が興味のある本棚だけしかチェックできないので、こういうきちんとセレクトされた本が並べられていて、それほど時間をかけずに店内をくまなく回れるくらいの大きさの本屋さんだと、いつもなら見つけられない本に出会えて、うれしい。まぁ出会えても全部買えるわけでもないんですけどね。
SPBSでは「西淑 作品集 Shuku Nishi WORKS」を購入。年末くらいに出た記憶はあるんですけど、限定1500部だし、自分が行くような本屋さんで見つけることはないんだろうし、ネットで買うのもなんだし(自分はネットで古本屋をやってるのに!)、などと思っていたので、こんなところで!という感じでした。しかも最後の1冊でした。そのほかにも岡本仁の「続々 果てしのない本の話」や、オーストラリアの食と暮らしの雑誌など欲しい本があったけど、これらはお財布と相談して今回は保留。次回、会社帰りに渋谷に行く機会があったときにまた行ってみようと思っています。
12月に獅子文六展に行く前にギンザ・グラフィック・ギャラリーでやっている「動きの中の思索―カール・ゲルストナー」展に行ってきたので備忘録として。
今回の展覧会では、ガイギー社に在籍していた頃のものからデザインと並行して取り組んだアート作品まで、広告デザイン25点、傑作ポスター9点などを展示しています。広告やポスターはマルクス・クッターのコピーと写真をうまく配置し、一見するとすごく洗練されたデザインだけれど、コピーの翻訳と合わせてみるとどこかユーモアもあって、広告デザインの見本のような作品ばかりでした。地下に展示されているアート作品のほうは、広告などでのタイポグラフィーの構成をより進めたもので、なんとなく北園克衛のコンクリート・ポエトリーを思い浮かべてしまったけど、たぶん、両者の関連性はないと思います。
そんなわけで、久しぶりに「構成的ポスターの研究―バウハウスからスイス派の巨匠へ」を眺めてみたりしてます。この本は多摩美術大学ポスター共同研究会によるもので、デザインの研究に主眼をおいているので、デザインの理論的なところは読んでも理解できないんですけど、作家の紹介部分を読みつつ、ポスターの写真を見ているだけでも楽しい。この本を買ったくらいに、「Karl Gerstner: Review of 5 X 10 Years of Graphic Design Etc.」というカール・ゲルストナーの作品集も出ていて、よくリブロや青山ブックセンターでいつか買おうと思いながら立ち読みしてたことを思い出したりしました。
年末の12月はずっと小西康陽の「わたくしの二十世紀」を聴きながら「わたくしのビートルズ」を読んでた。ゴールデンウィーク前にパソコンが壊れたので、休み中にのんびりと読もうと思って買った本だったけれど、パソコンがすぐに直ってしまったために読みそびれていた本。なんとなく年中に読んでおいたほうがいいかな、と思って持ち歩いていたけど、思いもよらず夢中になってしまった。