■子どもの頃食べた懐かしい味のカレー、これまでに食べた中で最もおいしいカレー、自分の得意なカレーのレシピ、旅先で食べたまずいカレー‥‥と、当たり前の話ですが、カレーの話ばかり。よく考えたら前に読んだ「おやつ」はじめ、お酒やお茶など食べもの随筆のアンソロジーに取り上げられているテーマって、一つのものというよりもあるジャンルについて集められたものが多い。なので、この「カレーライス」のように一品について書かれた文章をまとめて読むと、なんだか勢いに押されてしまいます。いや、カレーだからこそなのかもしれません。カレーだからこそどの人も思い入れがあり勢いに押されつつ、勢いで読んでしまうのだろう。これがサラダだったらこうまで濃密な雰囲気のアンソロジーにはならないのではないかと。
■気がつけば11月。先週の三連休は小金井周辺で満喫。昔は毎年楽しみにしていた神田古本市なんてすっかり忘れるほど。連休に入って気がついて、なんだかいろいろ変わったなぁなんて思いつつちょっとショックを受けました。(悪い意味ではないですよ)
■さて、小金井の11月と言えば、小金井のウッドストック、はらっぱ祭り。今年は11月1日、2日に行われました。1日の土曜は幼稚園がお休みだったので、2日間続けて朝から遊びに行こうと思っていたのですが、あいにくの雨、でした。日曜は雨も止んでまぁまぁ天気もよかったので、フリーマーケットで子どもたちの洋服やおもちゃをチェックするために、午前中から出かけてきました。まぁ基本的に幼稚園のお父さんやはけ市のメンバーと、出店しているお店の食べものを食べながら昼間から芝生の上でビール飲んで、なんとなくライブを見たりしているだけなんですけどね。子どもたちも勝手に友だちとどこかに行ったりしてすぐに行方不明になるし‥‥。
うちはまだ子どもたちが小さいので、わりと早めに行って早めに帰ってきてしまうのだけれど、夜になると街灯もなく真っ暗の中、ステージを中心にところどころに灯りがついている中でライブも盛り上がっているようなので、来年、再来年あたりは、夜まで楽しみたい。
■シャトー2Fのカフェが11月から店長が変わるということで、日曜はプレオープンのイベントもあったので、はらっぱ祭りからシャトー2Fへのはしご。こちらも子どもたちをすみっこの部屋で勝手に遊ばせつつ、おいしい食べ物を食べながらビールを飲む。4時くらいに行ったときは、あまり人もいなくて出てくる食べものを食べ放題のように食べてました。今までとこれからではキャラクターがまったく違う人が店長になるので、これからどんな風に変わっていくか楽しみです。そしてこれからも引き続き、カヌー犬ブックスの本を置かせてくださいね。(なかなか入れ替えられなくて申しわけありません)
■ちなみに雨が降った土曜日は、はけ市のメンバーによる atelier tempoの開店記念もあり、東小金井駅の高架下で行われていたはけのおいしい朝市へ行ってきました。まずはあたらしい日常料理 ふじわらのランチプレートでごはん。カレーがおいしい。
普段はちょっと辛かったりすると、すぐに「辛すぎる」という子どもたちももぐもぐと食べる。食べている途中で次々とお店に友だちが入ってきて、いろいろ話したり、子ども同士で遊んだりする。もちろん近隣に住んでいる人なのだけれど、もともとはいろいろなところで知り合った人たちで、気がついたら同じところにいるというめぐり合わせの妙。中にはわたしが90年代の中ごろに調布でDJイベントをやっていた時に知り合った人もいたりするしね。
などと思ったのは、お店を回っていたら、わたしが15年以上前に勤めていた会社で一緒だった人が、出店していたHOT BAGLESで、ベーグルを売ってたから。その友だちの家の近所にHOT BAGLESがあるらしく、通っているうちにバイトするようになったらしい。いや、近くに住んでいてはけ市などで会ったりしていたけど、まさかそんな風にいるとはね。いつかタイミングが合って、同じときに一緒にお店を出すほうではけ市に参加することになるかも?たのしみ。
■連休の最後は、やぼろじのcircle gallery&booksで行われたshunshunと宮内優里のライブ。
宮内優里がいつものようにさまざまな楽器を使い曲を演奏している横で、shunshunが即興で絵を描いていくというもの。まず一つの楽器の音が響き、それがループされ、続いて次楽器のフレーズが演奏され、ループされていた音と響き合う‥‥という宮内優里のライブと、一枚の紙の上で、一本の線から始まって、最終的には一つの世界が描かれるというshunshunのドローイングは、どこか似てる。それが演奏のテンポに合わせて描かれたり、音に合わせて絵が描かれたり、絵に合わせて音が変わったりする時もあって、耳と目、両方の刺激を受けました。
ロケーションも蔵を改装したcircle gallery&booksのちょっと暗くて屋根裏っぽい狭い空間で、20人くらいしか観客もいなくて、かなりぜいたく。周りの雰囲気も含めてここでしか味わえないいいライブでした。
宮内優里のライブはよく考えたら江戸東京たてもの園、ミッドタウンの21_21、そしてcircle gallery&booksとちょっと変わったところばかりで見てますね。