「ここは猫の国」-片岡義男-

猫を主人公にした絵本を、その表紙や裏表紙、さらにページの中の猫たちの写真と一緒に紹介した本。まぁ基本的に猫は好きだけれど、こうやって並べてみるとかなり微妙なものがあったりするのも確かで、なかなか難しい。ますむらひろしのトークショウに行ったときのことを思い出したりしました。
土曜日は、会社の人8人で、大久保にある健保の中華料理店で食事をする。6月のはじめにミオ犬とふたりで食事したときに、被保険者・被扶養者は安いし(健保の施設なので‥‥)、こういうときに一度、北京ダックをまるごと一羽食べてみるものいいかもね、ということになって、会社の人を誘ってみた次第。いやいや1カ月に2度も来るとはね‥‥。というわけで、3000円のコースと北京ダック1羽を個室で食べ、大満足。出てくる料理を写真に撮ったり、大声で話したり、最後はみんなで集合写真を撮ったり‥‥個室でよかったという感じでした。

夜の予約が取れなくて、始まりが2時からだったので、そのあと、散歩がてらに東新宿にある軍艦ビルを見に行く。単に私が行きたかっただけですが‥‥。
軍艦ビルは、「ニュースカイビル」という昭和45年に、大日本帝国海軍出身の渡邊洋治という建築家によって建てられたマンションで、現在は、ほとんど住んでいる人もいなくて、廃墟に近いビル。黒川紀章の中銀カプセルタワービルなどと並んで、建築マニアや廃墟好きにはかなり有名らしい。私たちが行ったときも、パーティなのか屋上から音楽や話し声が聞こえてきたけれど、表札の様子から住んでいる人が集まっているとも思えず、そういうのが好きな人が集まっていたんだろうなぁ、と思う。さすがに屋上まで上がって声をかけたりすることもできず、最上階の踊り場で、タバコをすったりして降りてきたのですが‥‥。中の構造もちょっと入り込んでいて、適当に歩いたら迷ってしまいそうでした。一眼レフのカメラや広角レンズなどいくつかレンズを持って、もう一回くらい行ってみたい気もします。踊り場から見た感じだと、周辺にもいろいろ気になるビルがあったのですが、どうも大きな通り以外は、私道が多いみたいで、入っていけるのかわからないんですよね。この軍艦ビルも両側ビルにはさまれているので、正面からだといまいち全貌がわからないのがむずいです。

「漂蕩の自由」-壇一雄-

週末、下北に行ったときに、たまにはテラピンでお茶をしようと思ったら、閉店していてがっかり。なんだか今年に入ってから、閉店リストが作れるのでは、というくらい行く店行く店が閉店している気がするのだけれど、どうなんでしょう?
それで、帰ってきてから、ふと思い出して、オーディネールのホームページを見てみたら、こっちもページがなかった、あちゃ~。こっちも閉店しちゃったのかな。といっても、私はオーディネールには1、2回しかいったことないですけど。友達の結婚式に行ったときに、オーディネールの店長さんが来ていて、今度下北でカフェを始めました~みたいなことを言っていたのが、もう8年位前のことか。う~ん。一時期のカフェブームみたいなこともなくなっちゃし、いろいろたいへんなのかなぁ~なんてちょっと思ったりもします。そういえば荻窪のひなぎくも9月まででしたね。

それに反してなぜか下北は古本屋ブーム(というとおおげさ?)。下北の古本屋といえば、ずっと幻游社と白樺書院、ドラマくらいしかなかったのだけれど、何年か前に古書ビビビができて、最近ほん吉が開店、それに続く古本屋が、これからあるのかどうかわかりませんが、中央線沿いの古本屋がなんとなく飽和状態になっている気もするので、次は小田急なのか、なんて思ってみたり‥‥。
ほん吉は、店内もわり広いし、あつかっている本のジャンルも幅広いので、これからちょっと楽しみです。なんてことを書いてますが、木山捷平の「氏神さま・春雨・耳学問」と永井龍男の「皿皿皿と皿」があったので買おうかどうか迷うものの、値段がちょっと高かったのでやめる。ちなみに店長さんは、よみた屋で副店長をしていた人らしいです。

「単身赴任」-山口瞳-

気がつけば、一週間経ってしまいましたが、とりあえず誕生日で思うこと。

安藤裕子の新しいアルバム「chronicle.」の1曲目は、「六月十三日、強い雨。」。HMVで試聴したら特にいい曲でもなかったので、買ってないけど、私が10代とか20代はじめくらいだったら即買いしちゃうんだろうなぁと思う。ちなみに小沢健二の「ぼくらが旅に出る理由」のカバーも収録されてます。今年の六月十三日は珍しく晴れてましたが‥‥。
当日は、夕方会社の人がケーキを買ってきてくれて、仕事中なのでにみんなで窓際に集まってケーキを食べた。その後、仕事が落ち着いた19日に誕生会、スマーフのTシャツをプレゼントしてもらいました。毎月、誰かの誕生会をやっていて、みんな仲がいい、いい会社だった。べつに辞めるわけではないけれどね。
金曜日の夜に、ピエール瀧とスチャダラアニの二人が、まったりと動物園に行ったりバーベキューをしたりしている番組が、スペースシャワーTVでやっているのだけれど、その落ち着きぶりを見ていると、40歳になって騒いでいるヒダカトオルが、なんとなくはずかしい。

さて、今週のボサノヴァCD‥‥
[9]「今宵楽しく」-イヴァン・リンス-
1977年の作品。イヴァン・リンスはコードの使い方がすごいらしいのだけど、わたしには当然分かりません。ときおり浮遊感を通り越して、どこかに行ってしまうような瞬間があって、そこが逆に心地よかったりします。
[10]「海の奇蹟」-ジョアン・ジルベルト-
わるいはずはないとは思いつつも特に期待せずに買ってみました。クレジット的には、ジョアン・ジルベルトになっているけれど、カエターノ・ヴェローゾとジルベルト・ジル、マリア・ベターニアの共演で、カエターノ、ジルとの三声ヴォーカルが心地よすぎます。これからの人生の愛聴盤になりそう~

「夕映え」-外村繁-

さすがに全品30%オフにするとなんとなく忙しいです。日曜日も昼間、トランクルームで本を探したり、整理をしたりしていたら、サンデーソングブックを聞きそびれてしまって、3時近くになってラジオをつけたら、アコースティク・ミニ・ライブ特集でした。22日、29日と3回やるみたいだですが、放送されたら録音しようと思っていたので、がっかり。というか。6月8日に聞かなかった時点でだめなんですけどね。
とはいうものの、ここ何年か、気になった特集のときや、大滝詠一との新春放談を、MDに録音しているのですが、はっきり言ってそうたびたび聞き返しているわけではない。しかもなんとなく、「次にCDコンポを買うときは、USBの端子がついているだけとかで、もうMDプレーヤーがないのではないか」という気がして、どうもラジオを録音するというモチベーションがあがりません。昔にくらべて執着もなくなってきているのでそのとき聞ければいいや、という気分もあるし、わざわざPCに落とすというのも面倒だし‥‥。とりあえず来週再来週は、ちゃんとサンデーソングブックを聞かなくちゃ‥‥。

「限界集落」-梶井照陰-

“限界集落”とは、「過疎化などで人口の50%が65歳以上の高齢者になり、冠婚葬祭など社会的共同生活の維持が困難になった集落のこと」。この本では、著者自身が現在暮らしている新潟県・佐渡ケ島をはじめ、山梨県・芦川、新潟県・鹿瀬、熊本県・球磨村、長野県・栄村、東京都・桧原村、和歌山県・高野町など13の集落が取り上げられています。
必要以上に状況のひどさを訴えたり、感傷的になることはなく、そこに住むおじいさん、おばあさんの話を冷静に聞き、そのまま簡潔に伝えるというスタンスなのは、やはり著者自身が、佐渡ケ島に住んでいるから、なんでしょうか。写真のおじいさん、おばあさんもいい表情をしています‥‥。

さて、カヌー犬ブックスも今日から6年目、普通、古本屋さんに5年間勤めたら、ある程度、古本屋さんとして一人前になっているんだろうなぁ、とか、古本屋に限らず、会社を辞めて独立したとして5年も経ったら、ちゃんと安定した仕事ができているとか、これから仕事を大きくしていくために、会社組織にしていこうとか、考える時期なんだろうなぁ、なんて考えると、5年もやっていて進歩してないなぁと。同時期にネットで古本屋を始めた人でも、組合に入って一所懸命やっている人もいるし‥‥。
ここにカヌー犬ブックスの状況などをほとんど書いてないので、のんびりと楽しそうにやってそうって思われることが多いけれど、正直そんなことないです。そもそもものすごく軽い気持ちではじめてしまったので、開店当初はなんと、100冊くらいしかアップしてなくて、そこからスタートしたことを考えると、5年経ってようやくスタートラインに立てたかな、という気がします。これからどうなっていくかわかりませんが、基本、なるようにしかならないし、できることしかできない、と思っているので、あんまり変わらないのかもしれません。まぁそんな感じですが、6年目、7年目もよろしくお願いします。
というわけで、今日から20日までの10日間、5周年記念全品30%セールをやります。今まで買おうか迷っていた本などがありましたら、この機会にぜひご利用ください。

今週のボサノヴァCDは、女性シンガーのファーストアルバムを2枚、特にコメントなし、備忘録して‥‥
[7]「ナラ」-ナラ・レオン-
[8]「ヴァガメンチ」-ヴァンダ・サー-

「僕のアルバム」-植田正治-

没後発見されたネガの束から、奥さんを被写体とした未発表写真を編纂した写真集。結婚式の当日までお互いに顔も知らなかったという2人が一緒に暮らしはじめて、写真店を営みながら、閉店後のスタジオで写真を撮っているときの暖かな雰囲気や、お互いの距離が縮まっていく感じがものすごく伝わってきます。もちろんもともときれいな人だったということもあるけれど、写真から浮きたってくるかわいらしさは、それだけではなくて、この時期の二人のだからこその瞬間がおさめられているような気がします。

年が明けたくらいから、会社で仕事をしているときに使っているメッセンジャーの画像を、その週に食べた甘いものの写真をしているのだけれど、半年経って画像がたまってきたのではてなにあげてみました(→今週の甘いもの)。基本的には携帯で撮った写真なので、あまりきれいに撮れてませんが、携帯でちょこっと撮るくらいにしておかないと続かないと思うので、まぁこんなもんでしょ、と。ほんとはここにもいろいろ画像を載せたりしたいんですけどねぇ~
こうやってまとめるとなんだか甘いものばかり食べてる気がして、このままでは体に悪いんじゃないかと思ってしまいます。ここにアップしているもの以外でも、会社帰りにコンビニで買ったシュークリームとかアイスとかプリンとか‥‥考えてみると毎日のようにそんなものばかり食べている気が‥‥。これに加えて、週に2回くらい飲みに行ったりしてるし‥‥。40ももうすぐそこ、これからはちょっと気をつけなくては‥‥。