「秋 その他」-永井龍男-

中学の頃から20代までずっと翻訳文学ばっかり読んでいたのが、30代になって永井龍男や吉田健一、庄野潤三、小沼丹、井伏鱒二・・・・といった日本文学ばかり読むようになったせいで、最近本棚が箱ものばっかりになってきたような気がする。「ばかり」というと言い過ぎかな。
でも岡崎武志ほどではないけれど、本棚が茶色になっていくような気がする。そういえばその岡崎武志は箱ものの本をたとえば100円均一の棚で見つけると、内容にかかわらずとりあえず買っておいて大きさの合うお気に入りの本を入れておく、と書いていたっけ。いいアイデアのような気もするし、それもなんかなぁという気もする話だ。

昨日、朝起きてレコードをつけてから、コーヒーを入れたりパンを用意していたりしていたのだが、いつまで経ってもレコードの音がぐにゃぐにゃで、「これはもうだめだろう」と、午後から友達が来て鍋をやる予定にもかかわらず、部屋の片づけもそこそこに渋谷のさくらやにレコードプレーヤーを買いに行ってきました。どうせ棚も狭いし、ミニコンポにつなぐだけだしDENONのベルト式のものを購入。でも新しいプレーヤーはいいね。もう本屋なんかよりレコード屋に行きたい気分でいっぱいです。
そういえば最近ユニオンのえさ箱とか渋谷のレコファンのイージーリスニング・コーナーとか漁ってないなぁ。ハイファイレコードとかムーズビルとかノアルイズ・レコードとかダックスープとか行ってないなぁ。

「黒いハンカチ」-小沼丹-

小沼丹の本は以前ランカウイ島に行ったときに、「小さな手袋」や「懐中時計」など講談社文芸文庫から出ているものを集めて持っていって、空港や飛行機の中、ホテルの部屋やプールサイドで読み続けたのだけれど、小沼丹の本は手に入りにくいだけにいっぺんに読んでしまうのはもったいなかったな、という気もするし、あれは贅沢な時間だったという気もする。
で、最近になって新刊として出ていることを知ったこの作品はなんと推理小説。といってもそれほど深刻でないところがこの人らしい。推理よりも登場人物の性格や行動に重点が置かれています。

話は変わって、うちの会社は禁煙なので3階のテラスでたばこをすっていて、私はたいてい午前中は10時半くらい、午後は3時くらいと5時前くらいに、たばこをすいに外にでます。ついこの間までは5時になると外は真っ暗だったものですが、最近は明るくなってきましたね。まぁ寒いことは寒い。コートを着ていくわけにもいかないので、ほんとたばこ一本分くらいしか外にはいられない感じです。
小学生の頃、夏至は6月なのに暑いのは8月で、冬至は12月なのに寒いのは2月なのはなぜなんだろうと思ったことなどを思い出しながらたばこを吸ってます。今考えると「日照時間が長い」=「暑い」とならないことは明らかなんですけどね。そうじゃないとフォンランドの夏は猛暑になってしまうわけで・・・・。

「いつか王子駅で」-堀江敏幸-

週末はなんかだらだら過ごしてしまったなぁ、という感じなのだけれど、相変わらず歩き回ったのでなんとなく筋肉痛気味で今週もスタート。

2月にはいると春を待つ季節という気分を盛り上げようと週末は久しぶりにソフトロックのレコードを買ってみたりしたのだけど、やはり寒い。そして久しぶりにレコードをのせられたプレーヤーは機嫌が悪いのか回転が一定してなくて音がゆがんでしまって気持ち悪い。そろそろ新しいレコードプレーヤーが欲しいなぁと思い始めてもう一年くらいたっているのだけれどまだ買っていないのは、少しのあいだ回しておくと回転が安定してきて普通に使えるのと、電気屋をちょっとのぞいてみただけだが、どうも私が思う手ごろなレコードプレーヤーが売っていないせい。テクニクスとかのDJ仕様か1万円くらいの安っぽい感じのものしかないのはどうしたものだろう。別にDJ仕様のがっちりとしたプレーヤーなんていらないし、(というかうちの棚には大きすぎる)かといっておもちゃみたいのはすぐ壊れるような気がして買う気になりません。2~3万くらいで、いや値段よりもコンパクトでしかもきちんとした作りのレコードプレーヤーってないものだろうか。そういう需要はないのだろうか。