「青山二郎全文集(上)」-青山二郎-

吉田健一を諦めて今読んでいるのはこの本。前から講談社から出ている「鎌倉文士骨董奇譚」は読んでみたいと思っていたのですが、きっかけがなくそのままになっていました。でもいつのまにかこんな全文集が出ているなんて。

もちろんわたしは骨董とか美術などの知識はないし、青山二郎の師匠と言われても白州正子にもあまり興味がないので、実際のところ理解できない部分が多いし、文章自体もこれはほめているのか、けなしているのか、よく分からなかったりするところもあります。

でも何年かおきに読見返したら新たな発見がありそうなので、無理をせずに大切に読んでいきたいですね。ついでに白州正子も読んでみようかな。(白州正子が吉田健一について書いた文章を読んでみたい。)

「ヨオロツパの世紀末」-吉田健一-

一応ここは「本に関する忘備録」というテーマで、買った本や読んだ本について日記風に書いていければいいな、と思ってます。

吉田健一は最近一番お気に入りの作家。旅行用にネットで3册まとめて文庫本を買ったつもりだっだのけれど、ちゃんと見て買わなかったせいで一冊だけ単行本が届いてしまいました。これは、雑誌「ユリイカ」に1969年7月から1970年6月のあいだ、連載されたものをまとめたもので1970年に刊行された本です。
もともと読みやすいとは言えない吉田健一の文章に加えて、文語体&旧仮名遣いが使われていたりして、電車の中で読んでいても全然内容が頭に入ってこなくて、ちょっと迷いましたが読むのを断念。昔は買った本はなんとしてでも、ちゃんと理解できなくてもとりあえず最後まで読んでいましたが、ここ何年かそういうこともなくなってしまい、「読み通せないのは私にとって読む必要のないもの」と勝手に決め込んであきらめてしまうようになってます。

でもこの本は岩波文庫で出ている(た?)らしいので、そちらの方を読むことにしたい。文庫なら旧仮名遣いが直されているしね。こういう本を普通に読めるようになりたいともちょっと思いますが・・・・。なんて初めからこんなことでいいのでしょうか?