カヌー犬ブックス


日本の小説・随筆(カ行) (全111件)

「ばあやん」

著者: 上林暁
出版社: 講談社
サイズ: 単行本(ハードカバー)
発行年: 1974年2刷
価格: 1200円
状態: B+
▼ 本の紹介 ▼
高知の上林の生家の祖母のことを中心に少年時代の故郷での暮らしをつづった「ばあやん」や病床の枕元にある著者のブロンズの首を制作した今は亡き彫刻家との関わりと描き第1回川端康成文学賞を受賞した「ブロンズの首」、川端康成の死をきっかけとして改造社の編集者時代に川端康成の原稿を取りに行った話など、川端康成との交流をつづった「上野桜木町」などの作品を収録した27作目の創作集

→このほかに「上林暁」の本があるか調べてみる

【目次より】
「ばあやん」「弥勒菩薩」「上野桜木町」「ブロンズの首」「秋の終わりの雨」「オシとツンボ」


「古い洋画と新しい邦画と―本音を申せば」

著者: 小林信彦
出版社: 文藝春秋
サイズ: 単行本(ハードカバー)
発行年: 2016年初版
価格: 800円
状態: A-
▼ 本の紹介 ▼
戦前の名画「素晴らしき休日」の面白さ、『ルビッチ・タッチ』邦訳刊行、四季の美しい「海街diary」、若尾文子の喜劇と悲劇‥‥など、精力的に本を読み、政治を注視し、戦前の洋画から話題作までを取り上げた「週刊文春」連載「本音を申せば」の単行本化。

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「感覚の変容」

著者: 川本三郎
出版社: 文藝春秋社
サイズ: 単行本
発行年: 1988年2刷
価格: 600円
状態: B-/カバー5mm破れあり
▼ 本の紹介 ▼
宇宙、廃墟、砂漠―。風景は人間に何をもたらすのか?ランドスケープの静寂の中に沈潜しつつ、その奥底にある陶酔と恐怖を剔抉する気鋭の力作評論集。」(帯より)

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【目次より】
「都市崩壊を夢見る少年たち」「アンドロイドの哀しみ」「微熱少女の予感」「科学のグロテスクなもの」「ヘルツォークの夢見るところ」「サルコファゴスに導かれて」「ランドスケープの接近」「人工の夢」「消えゆく少女たち」「路上の風景」「現実の消えゆくところ」「暴力の再生」「趣味の小宇宙」「石から水へ」「サウンドスケープと超越」‥‥など


「よなかの散歩」

著者: 角田光代
出版社: オレンジページ
サイズ: 単行本(ソフトカバー)
発行年: 2011年初版
価格: 600円
状態: A+
▼ 本の紹介 ▼
雑誌「オレンジページ」にて14年に渡り連載を続けているエッセイ「散歩」シリーズ第1弾。大好きな食べ物や料理の話、新しい家族への愛、旅行への熱い思い‥‥など、日々のことを、やわらかで、軽やかな視点で見つめたエッセイ集。

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「にっぽん料理大全」

著者: 小松左京・石毛直道
出版社: 潮出版社
サイズ: 単行本(ハードカバー)
発行年: 1982年初版
価格: 800円
状態: B+
▼ 本の紹介 ▼
「あんぱん、いなりずし、うな丼、おでん、コロッケなど、近代日本の大衆食を総ざらい。食文化の知られざる歴史や意外な逸話の数々を、博覧強記の作家、小松左京と、異色の文化人類学者、石毛直道が蘊蓄を傾け、披露しあう。古今東西の料理文化や食の思想も視野に入れた、痛快な話題満載の対談集。」(帯より)

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「晩夏に」

著者: 北村順子
出版社: 編集工房ノア
サイズ: 単行本(ハードカバー)
発行年: 2015年初版
価格: 1000円
状態: A-
▼ 本の紹介 ▼
「彼女たちの場所、それぞれの記憶。時間の流れの中で生まれる出会いと別れを時には苦く、また、いとおしむ‥‥。「隠しごと」「夢の人びと」など、全9篇を収録した短篇集。」(紹介文より)

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「風景のない旅」

著者: 古山高麗雄
出版社: 文藝春秋
サイズ: 単行本(ハードカバー)
発行年: 1973年初版
価格: 600円
状態: B-
▼ 本の紹介 ▼
「モスクワのサーカス団の少女たち、ポン引き氏とのローマでの一夜、競馬はパリで、そしてアテネで妻を思う‥‥サヨナラだけが人生だ風景名勝無関心、さびしがり屋の新庄あふるる旅日記。」(帯より)装幀:和田誠

 →このほかに「古山高麗雄」の本があるか調べてみる

【目次より】
「ハバロフスクのギョウザ」「モスクワのサーカス」「文豪たちの街」「ラトヴィアの都」「サヨナラということ」「ローマのポン引き」「寒村チェカーノ」「アテネで想うこと」「パリで会った人々」‥‥など


「郊外の文学誌」

著者: 川本三郎
出版社: 新潮社
サイズ: 単行本(ハードカバー)
発行年: 2003年初版
価格: 800円
状態: B+
▼ 本の紹介 ▼
「明治後期から戦後に至る東京の「郊外」の発展と文学芸術作品との関わりを論じた評論集。都市の発展史、鉄道や住宅開発の歴史にも及ぶ。国木田独歩から庄野潤三まで本書で取り上げた作家は作品がたちあがる場所を大事にしており、過去のしがらみの少ない郊外の住宅地は、個の姿がくっきり見えてくる新しい場所であると語る。」(紹介文より)

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「わが町の物語」

著者: 源氏鶏太
出版社: 桃源社
サイズ: 単行本(ハードカバー)
発行年: 1960年初版
価格: 1000円
状態: B-
▼ 本の紹介 ▼
雑誌「面白倶楽部」の1956年1月から12月に連載された長編小説。東京で高校を卒業して、出身地に帰ってきた主人公、新谷友子は地元の会社に就職しますが、彼女の指導役や社長の息子、得意先の若旦那などが、新谷友子の東京で過ごし洗練された雰囲気に惹かれ熱をあげるのですが‥‥

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「昨日・今日・明日」

著者: 源氏鶏太
出版社: 講談社
サイズ: 単行本(ハードカバー)
発行年: 1962年初版
価格: 1000円
状態: B-
▼ 本の紹介 ▼
長いサラリーマン生活を経験し、その経験をもとにサラリーマンの人生の悲喜を描いたユーモア小説で人気を博した著者が、それまでの半生を回顧した随筆集。

 →このほかに「源氏鶏太」の本があるか調べてみる

【目次より】
「作家の生活」「ノイローゼ」「何かの縁」「親とは悲しいもの」「監査役の名刺」「十七、八歳の頃」「出世せぬ法」「思い出すこと」「スクリーンの上の小説」「駅前の喫茶店」「懐かしい食べ物」‥‥など


「酒味酒菜」

著者: 草野心平
出版社: ゆまにて出版
サイズ: 単行本(ハードカバー)
発行年: 1977年初版
価格: 1300円
状態: B
▼ 本の紹介 ▼
「えびの天ぷらでうまいのは尻っぽ、鮭は頭、牛は舌。釣った岩魚の臓物を洗って串にさし、川べりで見つけた小さな山椒魚を丸飲みし‥‥。詩作のかたわら居酒屋を開き、自ら酒の肴を調理してきた著者による、野性味あふれる異色の食随筆。」(紹介文より)


「昨日のカレー、明日のパン」

著者: 木皿泉
出版社: 河出書房新社
サイズ: 単行本(ハードカバー)
発行年: 2013年初版
価格: 500円
状態: A+
▼ 本の紹介 ▼
7年前、25歳で死んでしまった一樹。遺された嫁・テツコと今も一緒に暮らす一樹の父・ギフが、テツコの恋人・岩井さんや一樹の幼馴染みなど、周囲の人物と関わりながらゆるゆるとその死を受け入れていく‥‥ドラマ「すいか」で向田邦子賞、「Q10」「しあわせのカタチ〜脚本家・木皿泉 創作の“世界”」で2年連続ギャラクシー賞優秀賞を受賞している脚本家による連作長篇。他に書き下ろし短編「ひっつき虫」も収録

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「私の東京地図」

著者: 小林信彦
出版社: 筑摩書房
サイズ: 単行本(ハードカバー)
発行年: 2013年初版
価格: 800円
状態: A+
▼ 本の紹介 ▼
「下町に生まれ、和菓子屋の十代目を継ぐべき人間だったが、空襲で焼けだされ、山の手に移り住んだ。それからずっと東京の街を見てきたが、なじみの映画館やレストラン、洋服屋はかなり姿を消し、どんどん変わってゆく。昔の東京はもはや映像や写真の中にしかない。記憶の中にある風景を思い浮かべ、重ね合わせながら歩く。東京の今と昔が交錯するエッセイ集。」(紹介文より)

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「私説東京繁昌記」

著者: 小林信彦
出版社: 中央公論社
サイズ: 単行本(ハードカバー)
発行年: 1984年初版
価格: 1000円
状態: B+
▼ 本の紹介 ▼
「高度成長の頃、東京中で建設ラッシュという名の町殺しが行われた。その後東京はどんな町になったのだろう。日本橋に生まれ育ち、青山・六本木で青春を過ごした著者が、東京オリンピックを境に急激に変貌を遂げた東京の姿を描いた“極私的東京史”。町歩きには、アラーキーこと荒木経惟氏が同行。」(紹介文より)

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「なんらかの事情」

著者: 岸本佐知子
出版社: 筑摩書房
サイズ: 単行本(ハードカバー)
発行年: 2012年初版
価格: 500円
状態: A
▼ 本の紹介 ▼
「聞くたびに変な気持ちになる言葉がある。第23回講談社エッセイ賞受賞『ねにもつタイプ』より6年、待望の最新エッセイ集。」(紹介文より)

【目次より】
「才能」「ダース考」「運」「変化」「物言う物」「応援」「おもなできごと」「D熱」「上映」「マシンの身だしなみ」‥‥など


「さよならなんてこわくない」

著者: 桐島洋子
出版社: 日本交通公社
サイズ: 単行本(ソフトカバー)
発行年: 1977年初版
価格: 1000円
状態: B-
▼ 本の紹介 ▼
さまざまな新しい人々や事物、認識に出会い、また失敗もたくさんしたけれど精いっぱい生きたという30代に「さようなら」を告げるエッセイ集。

 →このほかに「桐島洋子」の本があるか調べてみる

【目次より】
「川は生きている。川の流れ、いのちの流れ」「どうしてあなたは京都へ行くの?」「"旅は道連れ」というけれど」「新婚旅行ってなんなのさ」「パッケイジ・ツアーも料理次第」「限りなく蒼いギリシャの空と海の間で」「新しく、田舎をつくろう」「さよならなんてこわくない。」「愛にまみれるのも孤独に浸るのも同じくらい好き!」「いい女になるためのライセンス」「誰だってひとりでは生きられない」「ガールズ・ビ・アンビシャス!」「女体の美しさをいつまでも護る女に」「「女だから」はもうたくさん!」「それでもあなたは大学へ行くの?」「書物への恋は女を美しくする形」「ヒトラーはこにこいる/左ききの本/映画だけしか頭になかった」「若き実力者たち/ディラン、風を歌う/明治の骨董」「今昔いろはカルタ/日本人の芸談/風土/ヴェロニカのために」「海からの贈物/ギリシャわが愛/定年後」「敬語/失敗しないおしゃれ/兄貴として伝えたいこと」「性の自然革命/あなたはなぜ愛するの/未亡人」「入学しただけでスターきどりとは」「浮わついた。見直しブーム」「スキャンダルでも自己顕示する女」「悪質な男のおしゃべり」「女でよかったと思うこと」「外国語習得だけが夢だなんて」「『三食昼寝族の無責任な顔」「聡明なヒトは料理がうまい」「そんなに急いでどこへ行く?」「女ざかりの美学」「市場は主婦族の鏡」「日本語に寄せる私の愛着が」‥‥など


「ああ。二十五年」

著者: 開高健
出版社: 潮出版
サイズ: 単行本(ハードカバー)
発行年: 1983年初版
価格: 800円
状態: B+
▼ 本の紹介 ▼
「『行動する作家』開高健の活動は小説執筆だけに留まらず、あらゆる事象に目を向け、味わい、解明した。その対象は日本を飛び出し、海外を歴訪。アイヒマン裁判。ベトナム戦争特派。アマゾンで巨魚怪魚に挑み、ベーリング海で巨大オヒョウを釣り上げた数々の釣行‥‥。『裸の王様』で芥川賞を受賞し、本格的に作家活動を開始した一九五八年から八三年までの四半世紀にわたる歩みを九十一編のエッセイで辿る。」(紹介文より)

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「Eの糸切れたり」

著者: 串田孫一
出版社: 時事通信社
サイズ: 単行本(ハードカバー)
発行年: 1987年初版
価格: 1200円
状態: A+
▼ 本の紹介 ▼
寺田寅彦と杢太郎の日記、唐代懐素の千字文、書と篆刻、自然の美と風景について‥‥。著者が生涯追究した問題が、透徹した文章の中に結晶となって現れてくるエッセイ選

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「半ドンの記憶」

著者: 上林暁
出版社: 集英社
サイズ: 単行本(ハードカバー)
発行年: 1981年初版
価格: 1200円
状態: A-/函上部シミあり
▼ 本の紹介 ▼
上林暁の29作目の作品で、最後の作品集。「ながく病床にありながら、なお創作への意欲を燃やし続けた作家精神!淡々とした語り口は透明に輝き、人間を、故郷を、そして文学を愛した最晩年の珠玉七編」(帯より)

→このほかに「上林暁」の本があるか調べてみる

【目次より】
「半ドンの記憶」「龍舌蘭」「トンネルの娘」「造り酒屋」「許婚者の死」「非行中学生」「五平餅」


「食卓は笑う」

著者: 開高健
出版社: 新潮社
サイズ: 単行本(ハードカバー)
発行年: 1983年5刷
価格: 600円
状態: B
▼ 本の紹介 ▼
食通開高健による食卓やお酒の席は楽しくするテーブルを盛り上げるためのジョーク・エッセイ集。柳原良平をはじめ内外の漫画多数

→このほかに「開高健」の本があるか調べてみる


「そして、人生はつづく」

著者: 川本三郎
出版社: 平凡社
サイズ: 単行本(ソフトカバー)
発行年: 2013年2刷
価格: 800円
状態: A+
▼ 本の紹介 ▼
愛妻を亡くした後のひとり暮らしの家事のこと、震災後に再訪した東北の小さな鉄道の旅のこと、そして3・11と世の中のこと‥‥。静かな老年の日々を綴った「独り居」の日記。

 →このほかに「川本三郎」の本があるか調べてみる


「ナンセンスの練習」

著者: 草森紳一
出版社: 晶文社
サイズ: 単行本(ハードカバー)
発行年: 1975年3版
価格: 800円
状態: B-/数ページシミあり
▼ 本の紹介 ▼
草森紳一は婦人画報社の「婦人画報」編集部で伊丹十三の「ヨーロッパ退屈日記」などを担当した後、マンガ、広告、写真など当時、文化の周縁とみなされていたジャンルについて多くの著作を残した評論家。この本では「現代詩手帖」や「美術手帖」に掲載された文章をまとめたもの。ビートルズやロバート・キャパ、久生十蘭、フランシス・ベーコン。アンリ・ルッソーなどについて論じている。

【目次より】
「通俗の攻撃」「なんて幸せな御時世だ」「ビートルズと極楽浄土」「傷つくところは夢間と覚ゆ」「畸型の詩心」「行動と写真」「体育館論」「ナンセンスの練習」「な不器用な密林」‥‥など


「ヨーロッパ・二つの窓―トレドとヴェネツィア」

著者: 加藤周一、堀田善衛
出版社: リブロポート
サイズ: 単行本(ソフトカバー)
発行年: 1986年初版
価格: 700円
状態: B+
▼ 本の紹介 ▼
国と国とが地続きのヨーロッパでは、地形や言語・宗教・文化の違いが国境よりも大きな“境界”として人々を隔てている。独立を叫ぶ地方の背景にあるもの、北と南の文化の違い、そして今も生きる中世の影―。永年暮らした経験と、広い視野、深い知識で、ヨーロッパに働く遠心力と求心力を読み解く。

【目次より】
「ヨーロッパの自然」「普遍と孤立の混在」「言語的島の存在」「ゴジックとロマネスク―イール・ド・フランスの役割」「ヨーロッパとキリスト教」「宗派と文化」「北欧三国のヨーロッパへの想い」「私にとってのヨーロッパ」「トレドの地形」「ルネサンス期のトレド」「寛大で文化的なイスラム」「ヴェネツィア・ドルソ・ドゥーロの住まい」「見えないヴェネツィア人」「ヴェネツィアと日本―世界で最も変わる町と変わらない町」「ヴェネツィアの明と暗」「水の都の汚染」「ナポレオンとヨーロッパ―近代国家の成立」‥‥など


「はな子さん、いってらっしゃい」

著者: 如月小春
出版社: 晶文社
サイズ: 単行本(ハードカバー)
発行年: 1986年5刷
価格: 1000円
状態: A-
▼ 本の紹介 ▼
「如月小春が行くところ、一枚のポスターが、レコードが、映画が、本が、小さな動物たちが、旅が、街が、生き生きと時代の物語を語り始める。ニュー・カルチャーの一番星、待望のエッセイ集。」


「大草原に潮騒が聴こえる」

著者: 桐島洋子
出版社: 文藝春秋
サイズ: 単行本(ハードカバー)
発行年: 1984年初版
価格: 1000円
状態: B+/献呈署名入り
▼ 本の紹介 ▼
新婚の桐島夫妻とまだ高校生だった長女かれんの3人が、北京からモンゴル、モスクワ、ロンドンまで国際列車で旅をした時の記録。「朝露に濡れた黒すぐりと野趣豊かな馬乳酒を手に北京、モスクワ、ロンドンとユーラシア大陸の壮大で戦慄的な地平線を国際列車で行く古典的大洋行。大陸を空路一飛びするように唐突に結婚してしまった私たちは、今度は大地を踏み固めながらお互いをじっくりと凝視め直し、この結婚をもう一度確かめ合いたいと思ったのである。」(紹介文より)

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【目次より】
「失われた地平線を求めて、待てば鉄路の日和」「太平洋戦争は魔都の枕元で始まった」「上海のジャズは今も見事に生きている」「中国人と大自然との不思議な狎れ合い」「ミグ戦闘機が小鳥のようにじゃれてくる」「国境のソ連兵は自動小銃を構えていきり立つ」「バイカル湖は“世界三大退屈”の一つだ」「特権階級は誇らかに果物の袋を提げる」「オデッサの夜は食事を捨てオペラへ走れ」「アゼルバイジャン号の澪は私の深呼吸」「世紀のいんちきバーテンが作るカクテルの味」「真夜中のヴェニスの伽藍に祝婚歌が響いた」「オリエント急行は大地震の演習か」「ロンドンは地獄の小鬼たちの巣窟」‥‥など


「忍び草」

著者: 川崎長太郎
出版社: 中央公論社
サイズ: 単行本(ハードカバー)
発行年: 1972年初版
価格: 1000円
状態: B-/函にシミあり
▼ 本の紹介 ▼
川崎長太郎は小田原の魚屋の長男として生まれにもかかわらず、家も継がず文学を志して東京に出るものの、東京での生活に行き詰まり小田原に戻り、37歳の時から20年以上、実家の庭の片隅にある二畳ほどの物置小屋での一人住まい。台所もないため三度の食事は外食(ちらし寿司多し)トイレも公衆便所に行き、外の明るいうちは散策、夜は読書と執筆という生活を送った作家。作品の内容は、どれもその生活ぶりや月に数回の遊郭通いや時折その物置を訪ねてくるファンの女性との関係などをつづった私小説

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「むさし走査線」

著者: かんべむさし
出版社: 奇想天外社
サイズ: 単行本(ソフトカバー)
発行年: 1979年初版
価格: 1000円
状態: B
▼ 本の紹介 ▼
「SF作家がいかなる日常生活をおくり、いかなる頭脳からいかなる発想をひねり出しているかを知りたい方は御一読を。才人・かんべむさしが折に触れて書きしるしたエッセイ・随筆・雑文・戯文を一堂に集め、さらには対談を加えた異色バラエティ・ブック。野次馬的本音を随所に吐露して、世相・風俗・身辺雑記からSF論まで、小説とはひと味ちがった面白さが横溢!」(紹介文より)


「百叩き」

著者: 小島政二郎
出版社: 北洋社
サイズ: 単行本
発行年: 1973年初版
価格: 800円
状態: A
▼ 本の紹介 ▼
「なんの権力も持たない我々が悪い奴を捕まえてきて、さも権力を持っているような顔をして、そいつを百叩きに処するところを空想するだけでも、正直な話、楽しいではないか」と、権力を振り回し私腹を肥やすことだけを考え、国民のことをまったく考えない政治家や役人や戦後、物事をいかに簡単に、インスタント済ますようになってしまった戦後派の人々・・・・などについて思うところをつづった随筆集

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「長春五馬路」

著者: 木山捷平
出版社: 筑摩書房
サイズ: 単行本(ハードカバー)
発行年: 1969年2刷
価格: 1200円
状態: B
▼ 本の紹介 ▼
敗戦直後の満州で日本に帰ることもできず、知り合いの朝鮮人の配下でボロ屋をやって生計を立てる主人公の日常を描いた作品。太平洋戦争が終わったといっても、中国では、ソビエト軍が南下し、また中共軍と国府軍による戦闘が行われていたりして、戦況は不安定なのだが、主人公の生活は飄々としてつかみどころがなく、ある意味軽やかで、どこか放浪小説のような雰囲気さえ漂う。

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「知的な痴的な教養講座」

著者: 開高健
出版社: 集英社
サイズ: 単行本(ハードカバー)
発行年: 1992年12刷
価格: 600円
状態: A
▼ 本の紹介 ▼
酒、食、色、宗教、哲学、ファッション‥‥など、知性と痴性をブレンドし、男の世界の森羅万象を語り尽くしたエッセイ。

【目次より】
「小さな死」「ジョルジュVの廊下」「馬馬虎虎」「遇客婚」「カルマ」「風が吹けば桶屋がもうかる」「変態」「コールド・ターキー」「石斑魚」「地獄」「ピジョン・イングリッシュ」「隣の畑」‥‥など

 →このほかに「開高健」の本があるか調べてみる


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